サガダのあるマウンテン州の多数派は『ボントック族』で、バナウエの方はイフガオ州で『イフガオ族』が占める。イフガオ州の州都は『ラガウエ』になっているが、人口は2万人を切り、バナウエの方が人口は多く2万2千人程度となっている。
写真-1
そのバナウエは町といっても広大で、サガダもバナウエの町に含まれる。写真-1はバナウエからトライシクルでサガダ入り口に来てそこから歩き出したところで、道路工事をやっていた。
この道路はサガダまで延長する工事で、その工事は荒々しく、ちょうど発破をかけるので早く離れるように急がされ、サガダへの道はゴロゴロした石が重なる右側の斜面に細く延びていた。
写真-2
山道に入ってしばらくすると『ドーン』とダイナマイトの爆発音が聞こえ、途中、観光客2人とすれ違うが、疲れていた顔をしていたので行程は険しいのではと思うが、写真-2のように良く手入れされた道で、ここは分岐点でサガダの宿泊所の看板が並ぶ。
写真-3
右側の道を取ると視界が開け、写真-3の棚田が遠くに見える。急峻な谷間にこのような田圃を作るとはと感心しながら進むと、写真-4の看板が目立つ場所に建っていた。
写真-4
ここはバタッドの入り口近くで、左にある緑の看板に標高1100mと書いてあり、思ったよりも標高は高くないことが分かる。
歩き出して40分ぐらいでサガダの家が連なる場所に到着し、思ったよりも近かったが、その(15)で書いているように新しい道が出来る前は尾根筋を2時間くらい歩かないとバタッドへは入れなかった。
写真-5
写真-5はバタッドの村の管理事務所で、ここで入村料を払うがこの月はどういうわけか料金は徴収しないとのこと。写真でも分かるように小屋の後ろはバタッドの棚田がダイナミックに広がる。
写真-6
写真-6がバタッドの棚田光景で、このアングルは観光用写真でもお馴染みだが、見ていて飽きない風景である。バナウエからバタッドの棚田を見る日帰りコースが人気で、このポイント周辺には観光客が引っ切りなしに現れては去り、レストランや土産物屋も連なる。
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