 【写真-1】
天気はあまり良くないが、船着き場から漕ぎ出して15分くらいの地点が写真-1。正面にラマノトック島の様子が見え、上陸するのは右から2つ目の盛り上がった岩山の下辺りになる。ラマノック島は本来は島なのだが成長するマングローブによって陸続きのように見える。
 【写真-2】
水深は浅く、海底が上から見え、写真-2は途中で見かけた海上に建つ小屋で、回りに魚取り用の網を仕掛けて魚を獲っている。陸から延々と電線が引かれていて、常時人が住んでいるようだ。こういう海の上の家はミンダナオ島などのイスラム住人の多い地域で見るが、風に吹かれて嫌な蚊や蠅も寄って来ないので快適といえば快適。
 【写真-3】
ラマノトック島に近づき、写真-3の形の良い岩山下にある正面の浜に上陸するが桟橋などなく、出来るだけ浜に舟を乗り上げて上陸時に足を濡らさないようにするが、波の荒い時は濡れるのを覚悟しなければならない。ここまで手漕ぎの舟で20分くらいの航程である。
 【写真-4】
ラマノック島はマングローブの群生地で知られ、その性質上、一帯の浜や海底は泥質ばかりと思うが、ラマノック島の上陸した浜は意外にも写真-4のように珊瑚片が堆積していて、島の沖合に珊瑚礁があるのが分かる。そういう地質でも樹は充分に育ち、パリパリと珊瑚片を踏みながら島に上陸する。
 【写真-5】
上陸した先の樹に掲げられていた島の案内板が写真-5で、ラマノトック島はかつては墓地として使われていたのが分かる。また、ボホール島は埋葬方式として瓶に遺骨を納めていて、カトリックとは違う埋葬が古くから行われていたようで、距離的にミンダナオ島に近いこともイスラムの影響を受けているようだ。
 【写真-6】
写真-6は写真-4に写るお椀を伏せた形をした岩山へガイドに続いて浜から昇り、かつての墓地跡へ向かっている様子で、狭い道が海岸から続いているが、観光客用にしっかり道は作られている。写真の彼方は手漕ぎ舟の出た方向で、マングローブが浜を一面に覆い隠す。

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