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セブから直行便で行く台湾 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  セブから直行便で行く台湾
 

 台湾へ今年2月下旬に一週間ほど家人と旅行へ行く計画を半年以上前に立て、飛行機のチケットを早々と購入していた。

 今までセブから台湾へ行くにはマニラで乗り継がなければならなかったところ、最近セブと台湾・桃園国際空港の間で直行便が就航し便利になった。

 そこでまだ行ったことのない台湾へ行こうとなったが、半年先の予定など分からないもので、日程の都合が悪くなって旅行を取り止める羽目になった。

 この台湾旅行が予定通り実施していたら、今日は台湾の名峰、阿里山(標高2663m)の登山鉄道【写真】に乗って阿里山見物をしていたなと、負け惜しみのようにこの拙文を綴っている。

 台湾へ行くのは初めてと書きたいが、1990年代に仕事で羽田から香港へ行く時に乗った便が台湾の台北空港で乗り継ぎとなっていて、台北までは問題なく飛んだが、台北からの香港行きの乗継便が欠航してしまい、次の日まで代替便はなかった。

 この場合、航空会社の責任で次の日の搭乗便に備えてホテルを用意をするが、空港外のホテルへ行くには当然台湾の入国手続きをするために、入管に連れて行かれると思っていた。

 ところが航空会社の係員の案内するままに空港内を進み、とあるドアーを通るともうそういった手続きのする場所は通り過ぎていて、空港ビル前に停まっていたバスに乗るように促された。

 手続きしないで大丈夫かと思いながらも、バスは夜の台北市内を走りホテルへ到着したが、そこが台北市内のどの当たりか分からず、ホテルへチェック・インを終えると航空会社の係員から『入国手続きをしていないので、今夜はホテルから出ないでください』と注意を与えられた。

 今となっては名前は覚えていないが、中級のホテルで繁華街には近いような感じがあって、見張りがある訳でなく出入りは簡単と思ったが、さすがに疲れていたのでその夜はホテル内で食事をして眠りについた。

 あくる日、迎えに来たバスに乗って台北空港に行くが、空港ビルに入っても入管の脇にある通路から入り、そのまま香港行きのゲートに向かった。

 そのため、通常押される入出国のスタンプ記録はなく、台湾に一泊した痕跡はパスポートには一切残っていなくて、これで良いのだろうかと思いながら便に搭乗したが、厳格であるべき出入国管理も状況によっては緩い方法を取っているのだなと意外な一面を体験した。

 

 さて、幻の台湾旅行となってしまったが、主目的は台湾を反時計回りに一周することで、しかも鉄道を利用して回る計画であった。

 台湾は日本の九州ほどの面積だが海岸沿いに鉄道路線が走り、しかも台北から高雄まで新幹線が走っていて一週間ほどの日程ではあまりゆっくり出来ないが、鉄道好きには人気のある国となっている。

 小生は鉄道マニアというには少々弱いが、子どもの時から鉄道は好きで、かつて東京と大阪を結んでいた各駅停車の夜行列車に乗車しているし、東京から鹿児島まで各駅停車を乗り継いで行った経験を持つ。

 また、海外に出た時も現地の鉄道を利用し、これまでアフリカのザンビア、マダガスカル、ヨーロッパではドイツ、イギリスの鉄道を利用し、アジア地域ではフィリピン、タイ、マレイシア、ラオス、ヴェトナム、シンガポール、韓国、中国で乗車している。


 どこの国でも印象深い体験を持ち、ザンビアでは1980年代に乗っているが、時間通りに走らないのは当然としても丸1日駅で待たされたことがあって、当時のザンビアの国情から考えれば鉄道が走っていることだけでも奇跡のような状況であった。

 もう一つ、アフリカではマダガスカルの鉄道だが、首都アンタナリボから東海岸の港町トマシナへ抜ける路線があって、こちらも1980年代末に乗車するが、アンタナリボは標高1300m近く、そこから海岸へ降りる路線は植物相の変化が大きく目を楽しませた。


 フィリピンでは1980年代前半に唯一走っていたレガスピ-マニラ線に乗っているが、当時レガスピで有名な活火山マヨン山の噴火の影響で、列車はレガスピ手前から発車していたが、それが分からず実際に乗車するまで大変であった。

 乗車した列車は夜行なので寝台車の切符を取ったが、線路の保守が悪く車両は前後左右に揺れて寝台に横になると放り出される始末で、這う這うの体で座席車に移ったが、あの揺れでは誰も寝台車に乗客がいないことがようやく分かった。

 夜行列車の窓には投石除けの金網が張られ、車両の片隅に裸電灯がぶら下がっているだけで、トロトロと暗い中を走る様子は侘しさを感じさせたが、既にフィリピンはバス移動が主流になっていて鉄道利用者など少なかった。

 

 それでも早朝にマニラに近づき人家密集地帯を走り、終点に近づくに連れて人家の軒先が列車すれすれに迫り、その中をノロノロ走る列車の様は正にフィリピンを象徴していると痛く感じたが、今も鉄道沿線は同じような状況という。

 このように時代に取り残されたようなフィリピンの鉄道だが、大量輸送システムとして鉄道が見直される時代になって、首都圏では次々と軽量鉄道が敷設され、最近では首都圏と北部クラークを繋ぐ鉄道が日本のODAで本決まりになった。


 また、ドゥテルテ大統領の大風呂敷巨大インフラ整備の中で、ミンダナオ島に鉄道を敷設する計画が打ち立てられ、中国の資金で動き出しているが、造っても経済効果や保守、管理が重要な鉄道を維持出来るか疑問符が付けられている。

 これなど、かつて日本の鉄道事業で政治屋が動いた『我田引鉄』と同じで、3年後にミンダナオを地盤とするドゥテルテの任期が切れ退いたら雲消霧散するプロジェクトになりそうだ。

 さて楽しみにしていた台湾の鉄道は日本が植民地支配していた時代に敷かれているために、鉄道の運行、管理、保守は日本に準じていると言われ、しかも植民地時代の駅や鉄道がかなり残されていてその面でも楽しみは多かった。

 先述したが、阿里山の登山鉄道なども珍しく、是非とも乗車したいと思ったが、この路線、台風で被害を受けて一部不通になっているし、今や観光路線となっていて休日以外は運行も不便になっている。

 台湾鉄道一周は台北から新幹線で阿里山の登山鉄道が出る嘉義まで行き、嘉義からは古都と知られる台南市、港町の高雄市と鉄道を乗り継いで南下し、台湾最南端を目指すが、最南端へは最寄りの駅からバスで向かうようにしている。

 この最南端を目指すのは、先年フィリピン最北にあるバタネス諸島を訪れた時に、フィリピンの有人島としては最北になるイトバヤット島を目指したが、この時は天候不順で島へ渡ることは出来なかった。

 
 イトバヤット島の先は台湾との領海境になり、その意味で台湾最南端へ行ってフィリピン方向を見れば双方の境を見たことになり、単純と言えば単純な動機がある。

 その後、今度は東海岸沿いに北上し、台東市沖合にある緑島へ渡り、台湾の島の風情を味わい、また台東に戻って花蓮を経由して、今度はやはり港町として知られる基隆へ行き、台北に戻るようになっている。

 台湾は食べ物が美味いし、また夜市と呼ばれる屋台通りも各地にあり楽しみにしていたが、またの機会を待つしかない。

  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2019/02/27 (水)

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