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セブで思うアメリカ大統領の狂気 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  セブで思うアメリカ大統領の狂気
 

 アメリカと中国の太平洋を挟んだ2国の政治体制が『民主主義』と『独裁主義』と見事なまでに違うのは歴史の皮肉というべきであろうが、民主主義を標榜していたアメリカがおかしな具合になっている。

 


【写真-1 アメリカ北部にある州の裁判所建物】

 

 人工的に造られたアメリカはその成り立ちから無理と問題を抱えていたが、それでも『自由』については世界を牽引していたのは事実ながら、来月11月に4年に一度の正副大統領と、3年に一度の上下院議員選挙が行われ、それを巡ってアメリカは前代未聞の状態となっている。

 

 その元凶はどう見ても再選を目指すトランプにあり、それを熱狂的に支持する連中もどうかと思うが、元々あったアメリカの狂気がトランプを触媒に表に出たのが今なのではないか。

 

 そのトランプ、新型コロナに感染する事態を引き起こし、入院を数日で切り上げてホワイトハウスに戻るという狂気の沙汰を演じて話題になっているが、あのパフォーマンスぶりから本当は感染していなくて、話題を作るための仮病ではという話もあっていかにもという感じはする。

 

 仮病説はともかく、トランプの感染は自業自得で、それを他人に感染させても良いという道理はなく、ホワイトハウス内では感染者が続出し、安全保障の面で問題があるとの指摘が出ている。

 また、軍病院から抜け出したり陽性のままホワイトハウスに戻り、SNSで投票を呼び掛けるなど奇行が目立ち、誰もそれを止められないトランプの政治体制に問題があるとの指摘もある。

 権力者というのはこの間辞めた安倍もそうだが、イエス・マンで固めて自己の正当性を進めて行くが、トランプはそれが目に余り、娘など身内を身の回りに侍らせ、安倍以上のイエス・マンを重用している。

 近代的な政治システムで動いていると思われるアメリカがまるで『宮廷政治』のようになり、トランプに意見をいう者は最側近であっても全て辞任か首を切られてしまっていて、残っているのは身内と無能者ばかりという指摘は間違っていない。

 それにして、トランプのあんな単純なパフォーマンスに熱狂したり、騙されてしまうアメリカ人というのはかなり単純なのではないかと思うが、実はアメリカ人というのは多くは気の良い単純な連中という感じが強い。

 かつて日本人は白人を見ると全てアメリカ人に見えるという時代があって、アメリカのことなら政治でも文化でも何でも良しとしそれは今も続くが、それはアメリカ・コンプレックスから来ているもので、さすがにトランプの時代のアメリカは馬鹿じゃないかとの冷めた見方が広がっている。



【写真-2 同裁判所内にある銃持ち込み禁止の表示】

 

 トランプの再選は難しいとの見方が広がっていて、それに対してトランプ陣営は不正投票になるから仮に敗れても座を譲る気はないとか、あることないこと宣伝しているが、トランプにしてみればこの4年間で元は取っていて、大統領職から降ろされても元大統領の肩書でいくらでも商売が出来る。


 トランプは政治には興味がなく、アメリカ大統領という肩書きが欲しかっただけとの指摘もあって、これが当たっているならば既に大統領の肩書は得ているから、再選などどうでも良くそれが破れかぶれの言動に繋がっているとの穿った見方もある。

 

 一方、何でもありで再選に必死なのは大統領職に留まっていないと、落選後に逮捕される恐れがあるからだとの見方もあり、これは最近発覚した『脱税』に関する疑惑で、過去15年間で10年間も所得税を納めていなかったというニュースはかなり衝撃的である。

 また、納めていた年でも年間750ドルだけと、学生アルバイト以下の所得税額と分かり、不動産王の大富豪として聞こえたトランプの納税額には鉄板といわれるトランプ支持者連中もさすがに驚かざるを得なかった。

 この750ドル所得税問題に対して、トランプは何百万ドルも支払っていると反論しているが、事業の負債分を納付した中から還付してもらう手を使って、その結果が750ドルの納税額となったようだが、この手は富裕層が恩恵を受ける仕組みになっていて、普通の人には関係は薄い。

 

 そういう税務上の隙を突いて富裕層は節税と称して肥え太る訳だが、さすがに今回のトランプの750ドル問題は税金や脱税に敏感なアメリカ国民に効いているようで、トランプ落選に王手をかけたのではないか。

 

 脱税に関して敏感なアメリカと書いたが、難攻不落のギャングの大親分『アル・カポネ』を逮捕し刑務所へ送ったのは警察ではなく脱税容疑で調べていた税務当局であり、そういう伝統と力は未だに保っている。

 

 標題にトランプが逮捕云々と書いたのは、その脱税問題で足をすくわれるという意味で、落選すればトランプもただの人だから、そこで逮捕に向かって当局は動くのではないかと見ている。

 

 大統領の逮捕というのは現職中は不逮捕特権があって出来ないが、例えばこのフィリピンでは2000年代に入ってエストラダ、アロヨと二代続けて大統領職を離れた直後に汚職で逮捕、裁判にかけられた不名誉な歴史を持っている。

 

 他の国でも枚挙にいとまがなく、中には政敵を葬るために意図的に前の権力者を逮捕、裁判にかける例もあるが、政権が変われば前政権の悪事、膿が出て来て摘発されるのはおかしくない。

 

 仮に民主党のバイデンが大統領に当選したとして、民主党はトランプを追い詰めるかどうかは分からず、もしかするとアメリカが得意の司法取引をして双方傷を付かない方法を採る可能性もあり予断は許さない。

 

 今ここでいえることはトランプも好きなことを吠えていられるのはあと少しだということで、11月のアメリカ大統領選の結果はもう見えているが、それでもどれだけトランプを叩きのめす数字が出るか楽しみである。


  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2020/10/12 (月)

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