
【写真-1 銀座通りを走る観光バス】
(1) 新型コロナ大流行に油断した日本-
12月に入って感染者は激増し、現在21万人を超え死者は3200人以上に達している。特に1日当たり3000人後半の罹患者を出し、これは大流行しているフィリピンの3倍近く、以前は日本はフィリピンの4分の1くらいの感染者数であったが今は2分の1に迫り、フィリピンが危険だと逃げ帰った人々は逆に日本は危険と改めざるを得ないであろう。この大流行も政府、自民党の対策後手後手が招いたもので、先の戦争を精神論で突っ走った大本営指導者連中の無能ぶりと重なる。

【写真-2 日本の法務省旧館】
(2) 安倍の長期政権に終止符-
数々の疑惑にシラを切り通していた安倍も、コロナという強敵には言い訳は通じず降参し政権を放り出さざるを得なかった。結局、この人物は何を政治的にやって来たのか分からず、憲政史上最長の総理大臣というどうでもいいことしか残せなかった。安倍の発想、言葉を聞いていると政治家の教養、知見というものが劣化しているのは明らかで、こういう神輿を担いだこの時代の日本及び日本人というのは後世から強い批判の対象になるのではないか。
(3) 経済成長率が戦後最大のマイナスを記録-
10%近いマイナスになると予測され、正に対コロナによって日本経済はズタズタになった。特に外需頼りの運輸、観光関連業、飲食業など瀕死の状態だが外国人目当ての『ようこそ日本』などと浮かれていた業界も問題はなかったのか。それにしても、救済策として自民党が巨額の税金を垂れ流した『Go To』に便乗、利用した日本人のさもしさも目立った。

【写真-3 今はない旧国立競技場】
(4) 2020年東京オリンピックの開催延期-
コロナで世界中がアタフタしている中、当初の3倍以上になる数兆円を注ぎ込み利権絡みでどうしてもやらなければいけない状態になっている日本は滑稽。日本人はつくづく撤退の出来ない民族だなと思うが、メディアもオリンピックを目指す選手の露出を大きく取り上げ、感動のお涙ちょうだいでコロナ禍でのオリンピック開催を正当化しようとしている。オリンピック選手など芸能人と同じと思えば、その馬鹿さ加減は分かる。

【写真-4 神宮球場】
(5) 甲子園の春夏全国大会中止-
若者の涙に人は弱く、特にスポーツで全力を尽くした後の涙は素直に感動し、その頂点は春夏の甲子園で開催される高校野球であろう。特に最後の夏となった3年生は悔やみ切れない夏となった2020年だが、甲子園に出て来るのは野球学校といわれる高校ばかりで、そう単純に感動している訳には行かない。そういえばこの間あった、高校駅伝で男女共に優勝した高校などケニアからの留学生を走らせた。外国人は排除しろなど毛頭思わないが、勝つためには合法的なら何をやってもいいと風潮が学生スポーツ界には蔓延している。

【写真-5 地震と豪雨で散々であった熊本の新幹線ホーム】
(6) 九州豪雨の大被害-
7月に梅雨前線が活発化し、各地で被害が続出し死者82人を生じた、特に熊本県の死者は64人となったが何れも川の決壊で、毎年どこかの河川が氾濫というニュースが当たり前になった。被害地は過去に何度も洪水に遭い、それなりに対策をしていたであろうが自然の猛威は人間の知恵を遥かに上回った。住宅開発が本来住んではいけない所に及んだことも一因で、先人の戒めを軽んじたことが結局被害を大きくし、これは東北三陸沿岸の度重なる津波被害にも共通している。
(7) 大坂なおみが全米オープンで優勝-
2018年の全米オープンで初優勝して、一躍表舞台に出たが、テニスを知る人でもそれまでは『大坂って誰』という感じであった。2019年には全豪オープンを制覇し、世界ランキング1位に到達するが、その後スランプ続きとなるも今年全米オープンで2度目の優勝。いわゆるハーフの成功物語になったが、優勝するまでは日本の世間の目は冷たく、日本人の黒人への差別感は変わっていない。大坂が試合中に着けていたマスクは日本人にも向けられていることを気が付いた日本人はどれほど居るだろうか。
(8) 政府による学術会議候補者の任命拒否-
学術会議という組織そのものが良く分からなくても、政治権力による学問の自由への介入は明らか。任命拒否理由をはっきり『政府に都合の悪い学者は排除する』といったらどうかと思うが、口が裂けてもいえないであろう。都合が良いのも悪いのも併せ持ち研究されることが学問の自由であって、公安警察を使って全てを支配しようとした安倍、菅、自民党政治の綻びが出た。
(9) 東京都知事選選挙で小池が再選-
今年都知事選があったこと自体記憶から薄れているが、コロナ騒ぎを上手に利用して小池が7割近くの得票率で圧勝。対抗する側は次点の宇都宮健児と3位の山本太郎を併せても2割しか集められず惨敗。再選が決まった時に国政への進出を問われ、言葉を濁した様に本人は女性初の総理大臣に野心満々だが、既に68歳でその芽はないのではないか。小池はメディアの使い方が巧く、コロナ禍では自分はやっている感をアピールしているが実質何もやっていないに等しい。

【写真-6 奥羽本線にある難読駅で有名な無人駅】
(10) 山手線に新駅が開業-
北海道を始めとしてJR路線の無人駅が続出している中、山手線に1971年の西日暮里駅が出来て以来の新駅が生まれた。駅名が『高輪ゲートウェイ』と何でわざわざ横文字を使ったのかと不評で、今は駅で駅員から切符を買うことはないが、こんな駅名を告げて買うのは誰しもいい難いし、恥ずかしさを感じるのではないか。どうしても横文字を付けたいのなら『JR高輪』が簡単明瞭。

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