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セブで見る カラバオ(水牛) - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  セブで見る カラバオ(水牛)
 

 セブ島の東海岸に位置するセブ市から西海岸側へ抜ける道は1本しかなく、この道は戦時中には日本軍を苦しめたゲリラの本拠地が近くにあったように、500~600m以上の山岳地域の山腹を通り抜けるが、標高が高いためにセブに供給する野菜の産地でもあり、過日その新鮮な野菜を求めて数年ぶりに走った。

 


【写真-1 向こうに見えるガードレールに洗濯物を干しているのも面白い】

 

 かつてのこの横断道路は道が続いていない時代もあって途中で引き返したこともあり、OECDの資金を使って道路が整備されて全通したが、全通しても濃霧、落石など要注意の道路で走り抜ける車は多くはなかった。

 

 ところが、今回走って車やオートバイの数が飛躍的に増えて、以前とは違う普通の道路のようになっていて、かつては秘境感のあった沿道も、家が建ち並ぶようになり通過する人相手に喫茶店なども所々に出来ていて、こういう変化を見るとフィリピンのGDPの底上げは確かに感じる。

 

 そうして近代化へ邁進しているフィリピンだが、その道路上で写真-1の水牛が荷物を曳いているところに出くわし、水牛そのものは地方へ行くと結構見かけるが、さすがに山の道路では珍しいと思って写真に収めた。

 

 水牛は牛という字が入っていても牛とは別の種類で、英語で『Water buffalo』、フィリピンでは『Carabao(カラバオ)』と呼ばれているが、フィリピンには『Tamaraw(タマラウ)』という固有種がミンドロ島山岳部に生息している。

 

 ミンドロ島はフィリピンに7000ある島の中で7番目の面積を持ち、戦争文学の傑作『俘虜記(1949年)』を書いた大岡昇平が捕虜になったのがこの島で、大岡が捕虜として収容されたのがレイテ島で後に『レイテ戦記(1971年)』を発表する。

 

 ミンドロ島は2500mもある山を持ち、全体に険しい島で少数民族の多い島と知られ今も秘境感は強いが、ルソン島寄りにはリゾートが開けていて、マニラからバスと船を乗り継いで割合簡単に行けて、1980年代に一度訪れたことがある。

 

 さてミンドロ島個体種のタマラウだが、かつては1万頭以上は生息していたらしいが、生息地の乱開発、食料として狩られたりして急激に数を減らし今では3桁台に減少し、絶滅危惧種に指定されている。

 

 このタマラウ、実物は見たことはないが角がV字状に生えているのが特徴で、写真のカラバオとは角の形状は違うことが分かり、しかも身体はカラバオよりかなり小型で、フィリピンは国の象徴としてタマラウを保護し、個体数は若干増えている。

 


【写真-2 カラバオとしてはかなり小型でまだ若いようだ】

 

 タマラウの名がフィリピンで有名なのはトヨタがフィリピンで発売した車に『タマラウ』と名付けた車があって、この車種はフィリピンで爆発的に売れて小生もこの車で隣りにあるネグロス島を一周したことがあり馴染深い。

 

 この車種は今でいうSUVタイプで、東南アジア地域で国民車として各国で発売されそれぞれ名称は違うが10人分の座席があり、大勢で乗ることの多い東南アジア地域に向いていて、1980年代から1990年代にかけて発売された3代目タイプは今でもかなりの数が走っている。

 

 カラバオ(水牛)は地方へ行くと珍しくないと先述したが、農家で耕作用に飼っていて、時々畑を耕している姿を見ることもあり、機械化の進んでいない地域ではカラバオを飼っている人に1日いくらで頼んで耕してもらうことも多い。

 

 水牛と書くように水を好む動物で、沼のような所に深々と漬かって、傍を通るといきなり起き上がって驚かされることもあるが、泥水に浸るのは皮膚上に泥を塗ることによって虫を除けている。

 

 カラバオは耕作用に使われるが、牛と同じように乳を出すのでそれから作ったチーズが『モッツアレラ』チーズで、フィリピンでもマニラ首都圏に近いラグナ州で特産として製造、販売していて、セブでも時々スーパーでバナナの葉に包まれたチーズが売られていることがある。

 

 肉も出回っているが、ステーキ屋で固い肉を出されると『カラバオじゃないか』と文句をいうように肉質はかなり固く、肉の味も美味いものではないが、戦時中に飢えた日本兵はカラバオを射殺してその日は肉にありついたという記述は戦記に多く見られ、住民の飼っていた家畜であり『皇軍』と豪語した日本軍は泥棒で生き永らえた。

 


【写真-3 こういう光景はいずれ消えて行くのであろうか】

 

 ラオス料理で『ラープ』と呼ぶ一品があって、これは一種のサラダだが、野菜と細かく刻んだ鶏、牛、豚や魚が香味野菜と共に供されるが、ラオスの場合、牛は水牛が使われ、水牛の皮も他の料理にも使われていて、それを知ってからはラオスでは肉を使った料理には手が出なくなった。

 

 戦争と水牛といえば『インパール作戦』が有名で、この作戦は日本軍の史上最低の作戦と後世は評価し、日本兵9万人動員中6万人が戦死したが、その戦死の大部分は餓死で、作戦開始時にビルマ牛(水牛)を徴発して物資輸送に使い、途中で水牛を食べながら進軍する名付けて『ジンギスカン作戦』というから頭がおかしいとしか思えない。

 

 この作戦では物資運搬用に馬1万2千頭、象1000頭、食用に羊、山羊を数万頭、そして運搬と食用に水牛3万頭を部隊と一緒に連れて行ったらしいが、これだけの家畜の世話と移動など素人でも大変と思われるし、作戦展開地域は人跡未踏の峩々たる山岳地帯が続き、元々平地で生活していた水牛などは役に立たなかったという。

 

 それでも飢えた兵士の口に入っていればまだ良いと思うが、インパール作戦は兵站を軽んじた日本軍の特色が如実に出てしまった作戦で、戦死者の大部分は飢え死にであり、動員した家畜も役に立たなかったようだ。

 

 写真に戻るが、この水牛竹を組み合わせて作った台車に野菜と木炭に子ども3人を乗せて道路上をゆっくり歩んでいたが、すぐ傍をスピードを上げて疾走する車が通っているのに動じぜず、そんな物には慣れているという感じであった。

 

 この竹で作られた台車も、車輪ではなく竹を直に引き摺る橇の様になっていて、車輪と違ってきわめて単純だが、コンクリート舗装の道路はともかく細い急な山道では抵抗が少なく結構合理的な作りに見える。

 

 しかも材料は自然に生えている竹を切って組み合わせているから制作費はほぼゼロに近く、痛んだ所は簡単に交換出来て結構理想的な運搬用具に見え、運ぶ水牛も野山の草を刈って与えれば良いから、今流行りの『コスト・パフォーマンス』は良いのではと思った。

 

 もっとも相手は生き物でそうは簡単に扱えるものではなく、その煩わしさから水牛に限らず家畜を飼う農家が減少している理由になるが、子どもが水牛に慣れ親しんでいる様子は見て取れ、水牛の背中に乗ってのんびりと農道を進む様子を髣髴させた。


  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2022/07/21 (木)

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