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マニラ逍遥 2018年 その(3) 飛行機は雨のマニラ国際空港第3ターミナルに到着 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  マニラ逍遥 2018年 その(3) 飛行機は雨のマニラ国際空港第3ターミナルに到着
   

 4時間半も遅れたセブ発マニラ行きの便は薄曇りの中を飛び発ち、やがて雲の多い中を北上。着陸のアナウンスがあってからは厚い雨雲に包まれ、マニラ国際空港着陸時には写真-1のように窓に雨筋が流れ、飛行場全体がここ数日の雨に濡れていることを視認。


【写真-1

 窓の外に見えるターミナルは第2ターミナルで、利用したセブ・パシフィック航空は1番新しい第3ターミナルを使っている。

 マニラ国際空港は正式には『ニノイ・アキノ国際空港』となっているが、これは、まだ第1ターミナルしかない時代、アメリカ亡命から帰国したベニグノ・アキノ(愛称ニノイ)元上院議員が1983821日、この空港で暗殺されたことに因んでいる。

 この事件の実行犯はその場で射殺とされたが、これは完全なでっち上げで、実際は連行した兵士がタラップ上で殺害し、目撃者もあったがその瞬間はどういう訳か公表されず、実行犯として兵士グループが裁判で有罪になっているが、実際に撃った人物は解明されていない。

 この事件の黒幕は誰かと今も闇の中で、イメルダの意を汲んだといわれているが、有力なのはマルコスの取り巻きで政財界に力を持った、ビールで知られるサンミゲルを支配していたコハンコといわれている。

 このコハンコ、後の大統領コラソン・アキノの従兄弟に当たり、その息子の前大統領のアキノからは叔父になるが、マルコスが19862月にフィリピンからハワイへ逃げた時に、やはりフィリピンを逃げ出している。

 ここからフィリピンの不思議さだが、コハンコはいつの間にか帰国し、その財力を持って復権し、やがて大統領選に立候補するまでになり、今もってフィリピンの政財界に隠然たる力を維持している。

 また、完膚なきまで叩きのめされたマルコス一族は、完全に復権し、イメルダは下院議員、長女は州知事、長男は上院議員を経て2016年の副大統領選に出た僅差で落選したが、今もって開票結果に異議を申し立てているから、恥も外聞もない一族である。

 というより、こういった一族を今なお支持する層というのにも批判が向けられて良いが、日本と違って大多数を占める若い世代はマルコス時代の暴虐など学ばず、知らないらしいからこういった歴史の揺り戻しがあるのであろう。

 さて、マニラ国際空港は世界に数ある空港の中で常に最悪の空港にランキングされているが、第3ターミナルは一番新しく、2014年に完全開業で、完全開業と書くのはそれまでドロドロした不可解な出来事が多かった。

 この第3ターミナル、日本企業が施工し2002年にほとんど完成していたが、当時のアロヨ政権が難癖をつけて10年以上も閉鎖した状態となっていた。この原因はアロヨが外資系のターミナル運営会社に莫大な賄賂を要求、それを拒否されたための意趣返しという説が有力。

 それでも裁判では政府側が負けて、そのため莫大な損害賠償を払うことが決定したがどのように支払われているかは知らない。このようにフィリピンの大統領は汚職が多く、近年でもエストラダ、アロヨと続けて汚職で訴追され、エストラダなど有罪、終身刑を受けたがアロヨの恩赦で釈放、今はマニラ市長をしている。

 そのエストラダを葬ったアロヨも次のアキノ(息子)に汚職で訴追されている。この負の連鎖はアキノにも及び、現大統領ドゥテルテはアキノ訴追を狙っている。ただし、アキノは母親と同じで汚職には遠い人物なので、在任中の政治判断の責任を追及されている。

 こうなると現大統領が前大統領を槍玉に挙げることがフィリピンの悪しき伝統になりそうであるし、今のドゥテルテにしても退任後に訴追される可能性は高く、特に問答無用の薬物容疑者大量殺害政策は問われるのではないか。



【写真-2


 写真-2は第3ターミナルの荷物受取場所の様子で、かなり広く設備は充実している感じはするが、使い易いかどうかは分からない。この荷物受取所の稼働プログラムを施行した日本企業が押さえたために開業が遅れたが、それを渡さなかったことが政府側が裁判で負ける要因にもなった。

 この荷物受け渡し装置、時間帯もあるだろうが、この時はほとんど動いていない感じで、第1ターミナルと較べてあまり海外の航空会社も入っていないために、過剰な感じもするし、国内便で到着した我々も無人の入管のデスクを抜けて進んだから変な気もした。

 マニラ国際空港はこの他、国内便低価格航空会社用に第4ターミナルを持つが、各ターミナルは計画性なしでバラバラに造られたために、ターミナル間移動は全く考えられていなくて、乗客は昔から不便を来たしているが改善される様子は全くない。

 最低でもターミナル間を通路なりモノレールで繋ぐべきであるが、バラバラ過ぎてそれも難しい。また、空港自体が公共輸送機関と連結していなくて、渋滞の中、車に頼るしかなく、タクシーのボッタクリで有名な空港でもある。

 それでも、地下鉄や軽量鉄道の空港乗り入れ計画が本決まりになって少しは便利になるであろうが、ターミナル同士の利便性は考えられていなくて、乗客は国内線から国際線への乗り換え、あるいは乗り継ぎで航空会社を変えた時など、不便さは続く。



【写真-3


 写真-3は第3ターミナル・ビルを出た近辺の様子で、迎えの車を待つ人が多く、上部は出発口へ通じる道路になっている。一度部分開業の頃、このターミナルを利用しているが、この時のターミナル内は床が剥き出しの状態で店舗もほとんどなかったし、ターミナル前もまだ工事中という感じであった。

 今はかなり整備されていて、最近には高速道路が間近まで伸びて、首都圏に速く行けるようになったが、この高速道路も時間帯によっては酷い渋滞が続くというから、マニラ首都圏の渋滞は世界一の名に恥じない。

 写真の道路を渡った向かい側にはタクシー乗り場があるが、家人は配車サービスの『グラブ』を利用するといってこの場で予約をし、小生にとっては初めての経験となった。

 グラブは先頃、ライバルのウーバーを買収し、フィリピンでは独占状態となっているが、タクシーの捕まえられない地域では便利かも知れないが、目の前にタクシーが停まっている状態ではどうかと思われる。

 この写真の人々、スマホを手にして待っているのはグラブ利用者で、やがてやって来る乗用車に次々と乗り込み、これではタクシー業界も白タク同然のグラブに食われて相当な影響を受けていると感じた。


  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2018/10/10 (水)

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