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セブ・マクタン島で起きた凄惨な殺人事件 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  セブ・マクタン島で起きた凄惨な殺人事件
 

 311日、セブのリゾート施設が集中するラプラプ市で凄惨な事件が起き、地元は蜂の巣を突っついたように大騒ぎになっている。

 
【写真は事件のあったマクタン島を飛行場着陸直前の機窓から見る】

 ラプラプ市というのはセブ本島と2本の橋が架かるマクタン島にあり、マクタン・セブ国際空港を持ち名実共にセブの空の玄関口になっていて、この利便性から日系企業が多数進出する経済特区がいくつも造られ、人口は40万人を超える。

 事件は同日早朝の空き地で、16歳になる女子高校生の遺体が下半身を剥き出しになった状態で発見され、検視の結果強姦をされた後に殺害、遺棄されたことが分かった。

  現地のテレビも新聞も大々的に取り上げられ、ぼかしているものの下半身裸の遺体が空き地に横たわる写真が新聞に大きく載るなど、被害者及び家族の人権も2次被害を受けている。

 こういった写真は日本では掲載するなど考えられないが、フィリピンでは普通で、殺人事件の血が流れる死体や交通事故死の遺体写真など、平気で掲載されているし、見る方もそれほど惨いとは思っていないようだ。

 世界の国の中ではこういう凄惨な写真を新聞などに掲載するのは珍しくなく、事実をそのまま載せたといえばそれまでだが、小生もタイや中米のホンジュラスの新聞で目にしている。

 人権意識の違いと言ってしまえばそれまでだが、フィリピンなど表向きは人権意識は高いと喧伝されても、例えば捕まった容疑者の扱いなどかなり侵害、おかしいのではという場面がテレビのニュースで流れる。

 例えば組織犯罪などで検挙した容疑者達をオレンジ色の目立つTシャツを着せて並ばせ、しかも手錠姿で立たせその前で警察の幹部連中が『さあ、どうだ』というシーンなどその典型例になる。

 こうなると江戸時代の晒し者同様で、容疑者といえども裁判で判決が確定するまでは無罪という大原則はどこへ行ったのかと思うが、日本で逮捕された犯人が顔を隠され手錠の上には布が被せられるなどフィリピンと比べると手緩い感じはする。

 また警察署内で警官の目の前で被害者が捕まった加害者に対して、殴る蹴るという場面はニュースの定番で、これは取材する側が被害者に報復をけしかけているとの話もあり、どちらにしても関係のない者にとってはコメディー番組を観るのと同じである。

 さて、先述の事件に戻るが、遺体が遺棄されていたのは国際空港のある行政区域の空き地で、警察が検証している周りには住民が蝟集していて、国を問わず野次馬は多いことが分かる。

 この事件では目撃者があって、3人の男が現場から立ち去ったと証言しているが、犯行が行われている時も目撃していて、その時どうして犯行を防げず、また犯行中に通報しなかったのかとの疑いがかかる。

 しかし、こういった見方はフィリピンでは皆無で、その理由は日本以上に面倒には『関わりたくない』意識が強いためで、特に犯罪絡みでは無関心を装うことが多いようだ。

 これは犯罪を目撃して関わった場合、報復を受けるのを怖れ、時には殺されることが珍しくないためであり、日本のように犯罪現場を目撃した人が正義感から犯人を追い詰めるなどということは全くないといって良い。

 実際、小生の知人がセブの有名なモールの入り口を出た直後何者かにネックレスを奪われそうになり、そのネックレスが切れずに歩道上をズルズル引き摺らされた時、周りは傍観し行き交う車はさっさと去ったという。

 自分の身は自分で守るが徹底しているフィリピンでも、これはいくら何でもと思いながらもフィリピンもアメリカ同様『銃社会』の素地、共通点がここにあると感じた。

 先述の『ラプラプ市16歳少女殺害事件』では、ドゥテルテ大統領も選挙遊説中に触れるくらい関心は高く、それが怠慢な警察捜査にはっぱをかけ、犯人に関する情報に賞金を出す人も現れ、事件解決は近いのではと見られている。

 著名人が関心を示すこの手の事件で思い出すのは、10数年前にセブであった『姉妹拉致強姦殺人事件』で、この事件はセブの政財界の有力者の馬鹿息子どもが犯人として捕まったが、この有力者達が権力と金を使って事件をもみ消し、有利になるように工作したために逆に大きな事件となった。



 この事件はセブのアヤラ・モールで拉致された姉妹が、強姦の後殺害、その遺体をセブ島中部の山中に遺棄し、1人の遺体は発見されたがもう1人はいまだ発見されていず、事件は仲間の1人が呵責から告白、明るみになった。


 捕まったドラ息子連中は有力者誰々の息子という表現は新聞で盛んに書かれているが、当の本人が何の仕事をしているかなど全く書かれていず、これは金持ちの子息というのは働かないのが当たり前というフィリピンの風土から来ているもので珍しいことではない。

 事件が事件であったために、親どものもみ消し工作は通じず、起訴、裁判となったが
逮捕後から被害者を支援する人々のデモがあったりして、結局全員有罪判決が下され死刑を含むものの、フィリピンは死刑制度は実質的に廃止しているので終身刑が最高となった。

 ところが首謀者の1人が、大統領を出したこともあるセブの政治屋一族として有名なオスメニャ家の出で、その国籍がフィリピンとスペインの2重国籍から問題は意外な展開となった。

 どういう理由でスペイン政府が動いたのか知らないが、この死刑判決を受けた人物はスペインの刑務所に移され、そこで刑期を務めることになったが、いずれ刑期は短縮されて放免されるだろうといわれているし、既に世間のほとぼりは冷めているからフィリピンに戻っているかも知れない。


 

 フィリピンでは金と地位のある人間の犯罪は隠蔽されることが多く、捕まるのは貧乏人ばかりといわれていて、ドゥテルテが強硬に進めている違法薬物関与者抹殺も、殺されている多くは末端の貧乏人で、大物は見逃されている。



  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2019/03/19 (火)

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