英語を勉強するにあたって日本人の方が多くあたる壁といえば、『発音』ではないでしょうか。
RやL、THの発音など、普段日本語では使用しない発音は口の動きも慣れていないせいか、なかなか会得するのが大変といわれています。今回はそんな発音の上達や、そもそも発音をよくする必要があるのか?といったお話をお送りします。
発音はセンス?
私は今まで数多くの留学生やプライベートの知人、はたまた母親が以前経営していた英語塾の生徒さん(主に小~中学生)の発音に触れる機会があり、その中で「あっ、この人発音うまいな」と感じた人には、とある共通項がある事に気がつきました。
それは、発音が上手な人はみなさん『耳』がいいということです。
はて、発音とは口から発音するものなのに、耳とはこれ如何に?と思われた方、それは当然の疑問でしょう。
ここで私が指す『耳がいい人』というのは人が話す言葉を『隅々まで注意深く、そして丁寧に聴ける人』のことになります。相手の抑揚や息継ぎ、話し言葉をまるで楽譜のようにフレーズとして聴こうとする人こそ、耳がいい人と呼べるでしょう。
そして聴いた内容をそっくりそのまま口で発音しようとする人はグングン発音が上達していきます。
そのため、耳コピなどで耳を鍛えられているミュージシャンの方や、普段から集中して人の話を聞いている人ほど発音の上達が圧倒的に早いです。
以前、ネット上で元KAT-TUNの赤西仁さんの英語力が取り上げられていましたが、彼の英語を聞く限り、努力したのはもちろんのことですが耳が相当いいのだろうな、と個人的に感じました。
カッコいい英語しゃべりますよね、赤西さん。
巷では『発音はセンス』とおっしゃられる方もいらっしゃいますが、敢えて私なりにその定説に補足をするのであれば、
『発音は(聴いたことをそのまま真似してみる)センス』が必要と考えます。
「でも、そんなこと言われても自分の耳の良さなんて自分でわからないし…」
という方もご安心ください。
本コラムの最後にはおすすめの勉強方法も書かせていただきますので、しばしお付き合いいただければ幸いです。
そもそも発音をよくする必要なんてあるの?
はっきり言いますと、発音をよくする必要はありません。
英語は世界中のいろいろな人が話す言語ですので、日本なまりがあるように、インドなまり、中国なまり、アフリカンなまり、中東なまり、中南米なまり、はたまた同じ英語を公用語とする国でも英国なまり(=Queens English)や米国なまり(=American English)がある始末です。
もちろん、英語をかっこよくネイティブ並みの発音でしゃべれたらカッコいいでしょうけど、英語はあくまでもツールで、大事なのは『伝えようとする気持ち』です。
ですので、決して発音が完璧ではなくても落ち込む必要はありません。
ただ、イントネーション(文章中の抑揚)は発音以上に大事ですので、勉強をする際はイントネーションは特に意識して話を聴いてみると良いでしょう。
とはいえ、SONY代表 平井一夫さんのように流麗な英語を使いこなせたらカッコいいですよね!
フィリピン留学で発音は矯正できるの?
フィリピン留学を検討されておられる方でしたら、気になるトピックかと思います。
答えはYES, 矯正できます。
ただ、先に述べた耳を鍛えることと、効果的な学習をすることが発音矯正を行う上で、必要不可欠です。
フィリピン留学では、講師とのマンツーマン授業が1日4~8時間もありますので、生徒さんの間違った発音やイントネーションは先生がすぐに直してくれますし、世界のコールセンターが集まるフィリピン人講師の英語は世界屈指のクリアでわかりやすいアメリカンイングリッシュです。その為、効率的に且つ安く発音を矯正していきたい、というのであれば私は世界一コストパフォーマンスの良い学習方法だと思っております。
でも、せっかくのマンツーマン授業でも、なんとなく先生の話しを聞き流しているといつまでたっても良い発音は身につきません。ここでは以下のポイントに気をつけて学習してみてください。
【簡単!3ステップ】中居流発音矯正学習のポイント!
フィリピン留学中に取り組める発音矯正学習のポイントを以下にまとめました。
Point1 中居流発音矯正学習のポイント!
先生が話すフレーズ(特にスピーキング・リスニング授業時)をスマホに録音して、自習時に『集中して』イントネーションや息継ぎや抑揚を体に覚えこませる。繰り返し、同じフレーズを暗唱できるまで聴きこむのがポイントです。
Point2 中居流発音矯正学習のポイント!
録音した音源を聴きながら、まずは小声でボソボソと、先生が話した後に重ねるように、すぐ口に出してみる。このとき細部まで意識してとにかく『完コピ』を自分なりに目指します。
Point3 中居流発音矯正学習のポイント!
自分なりに完成度が高まってきたな~と思ったら、次は自分が話すフレーズをスマホに録音して、自分で聴きかえす&先生に聴かせてみましょう。
最初は短く、且つ実用的なフレーズからはじめて、慣れてきたら徐々に文章を長くしてみましょう。これを繰り返すことによって確実に発音は上達します。早い人は1週間程度で劇的に発音が変わりますし、遅い人はコツコツ根気よく取り組んでみてください。
さて、英語学習をよくされる方ならお気づきでしょう。上に書いた内容が『シャドーイング』学習と同じ類のものであることが。
ただ、一点通常のシャドーイングと異なるのが、『発音がきれいで、修正をすぐしてくれる先生』が横にいる状態でこの学習ができることです。つまり、フィリピン留学ありきの学習方法となります。(オンライン英会話でも同様の内容は期待できますが、少々ボリュームが物足りないでしょう)
私も個人的にシャドーイング学習は取り組んだことはありますが、一人でボソボソはなしていてもちっとも楽しくないですし、発音が上手になっている実感というものがあまり感じられません。取り組み方次第だとは思いますが、私は1週間ほどで投げ出してしまいました笑
是非このように既存の学習方法を活用してフィリピン留学の勉強に取り組んでみてはいかがでしょうか?