 現在のフィリピン空軍には戦えるジェット戦闘機は不在で、練習機としてSF260Fを18機所有するだけとなっている。
このため中国の覇権主義によって緊張が高まる南シナ海方面への空からの偵察、防御に難点が生じていた。
この状態を改善するためにアメリカと交渉が持たれ、この程中古のF16戦闘機(写真)を12機から24機が譲渡される可能性が出てきた。
F16はファルコンと呼ばれ、1970年代に開発された機ながら、約4,500機が製造された優秀機で今もって各国で採用されている。ちなみに日本の航空自衛隊主力機はイーグルと呼ばれるF15になる。
アメリカからフィリピンへ譲渡だが機体は無償、交換部品は有償となるようだが、1機100億円を超える機体に比例してその交換部品は莫大な金額となり、現在でも中古部品をやりくりして飛行機を飛ばしているフィリピンに果たして維持できるか疑問視されている。
こういったフィリピン軍の増強計画は海軍でも進められ、この8月にはアメリカ沿岸警備隊が使っていた中古のフリゲート艦が有償で譲渡され、南シナ海に配備された。
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