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【調印】 ミンダナオ島問題 懸念が残る和平『枠組み』 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
政治
   
  【調印】 ミンダナオ島問題 懸念が残る和平『枠組み』
 15日午後、マラカニアン宮殿にてフィリピン政府と反政府武装組織モロ・イスラム解放戦線(MILF)がマレイシアのナジブ首相立会いの下に合意文書に署名した。【写真は調印式の様子】

 この調印によって40年以上に及ぶ内戦に終止符が打たれる見込みだが、早くも既存の元反政府武装組織『モロ民族解放戦線=MNLF』などの一部から、『MILFはミンダナオのイスラム教徒を代表しているものではない』と、合意調印に対して異議が唱えられている。

 ミンダナオの内戦はMNLF結成から始まり、フィリピン政府と妥協したMNLFに不満を抱いて1978年に分派したのがMILFになり、今日に至った。

 しかしながら今回のMILFの和平に向けた動きに対して、内部で不満を抱いたグループが武闘を継続するため分派して『バンサ・モロイスラム自由戦士=BIFF』を新たに結成。このようにミンダナオ内戦は収まらず先鋭化する道を辿っている。

 今回の合意調印に対して、反対するグループが外国人の拉致などを画策し調印妨害を企てる情報がフィリピン政府より流され、ミンダナオ島で援助活動を進める公的機関及びNGOなどの要員に対して現地入りの注意が喚起された。

 今回合意されたとはいえ、細部はこれからの交渉で問題点は先送りのため、2016年に予定されている『バンサ・モロ=イスラム教徒の国』政府発足を巡って、紆余曲折が続くと見られている。

 とりわけ、利権化している統治機構及び資源の扱いを巡って住民無視の権力闘争が再び勃発するとの観測も根強い。

 また、山賊化しているといわれる共産党系の武装組織『新人民軍=NPA』もミンダナオ島では健在、これらに加えて『アブサヤフ』といった犯罪グループもあり、和平合意とはいうもののミンダナオに真の平穏が訪れるのはまだ遠い。


Updated: 2012/10/16 (火) 10:35

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