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民間調査機関の最新の世論調査によると、次期大統領にふさわしい人物として以前から低迷していたアキノ現大統領の後継候補、ロハスの支持率が急伸している結果が出た。
この調査は9月2日~5日にかけて成人1200人に対して実施され、それによると1位はポー上院議員、2位ビナイ副大統領、3位ロハス前内務自治長官となり、順位は変わらなかった。
しかし支持率で見るとポー26%、ビナイ24%、ロハス20%と小差で続いており、選挙は混戦模様になるのではないかと見られている。
特にロハスの場合、従前から下位に低迷、支持率も芳しくなかったが、ここへ来て支持率が急上昇している。
同調査は意中の人物、一人の名前を挙げる形式で行われた。もう一つの意中の人物最大三人を挙げる方式では1位はポーの47%、2位にロハスが39%と前回同調査より18%も上昇しているのが目立ち、大統領選出馬表明まではトップを独走していたビナイの凋落が顕著になり、同調査ではロハスに抜かれて3位に落ちた。
このため、三つ巴の混戦状態となりつつも、ポーとロハスは支持層が重なっていて、選挙に突入して、同士討ちとなり票が割れるような状況となった場合、ビナイが漁夫の利を得て当選する可能性も出ている。
今回の調査では『分からない』『誰もいない』『決めていない』と答えた浮動票は選挙が近づくに連れて一桁台に落ちていて、有権者が意中の候補を決めている様子も伺え、選挙は熾烈になると見られている。
支持率が急上昇しているロハスだが、9月18日、ペアを組む副大統領候補としてロブレド下院議員【写真】に要請した事を明らかにした。
ロブレド議員は2012年8月、夫が現職の内務自治長官の時、セブから飛んだ飛行機事故で死亡し、翌年に地元南カマリネス州の下院議員に立候補して当選した人物で、アキノを支える自由党の所属。
大統領選など次期選挙の立候補受け付けは10月12日~16日に迫っているが、この要請に対してロブレド議員は態度を保留している状態となっている。
南カマリネス州はルソン島南部にあり、ビコール地方といわれる地域で、既にポー上院議員とペアを組んで副大統領選に出るエスクデロ上院議員の地元でもある。
このため、副大統領候補が同一地域から出るのは不利という見方もあって、ロブレドが副大統領選に出るかどうかは不明となっている。
なお、同調査の副大統領にふさわしい支持率では1位がポー25%、2位エスクデロ18%となり、ロブレドは2%の7位と低迷している。
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