フィリピン保健省によると、9月1日現在の新型コロナ感染者数累計は200万3955人となり、200万人の大台を突破した。

感染者累計で50万人を記録したのは今年の1月17日、100万人の大台になったのは4月26日で約4ヶ月間で倍増し、度重なる強力な防疫措置も感染を押さえきれていないのが明らかになっている。
なお、同時期の日本の累計感染者数は151万人を突破していて、総人口が同程度のフィリピンと日本だが、日本の爆発的な感染状況から日本がフィリピンを感染者数で追い抜くのではとの見方も出ている。
また、累計死亡者数ではフィリピンが3万3533人、日本は1万6152人となっていて日本が医療体制で辛うじて踏ん張っている様子は伺えるが、既に病院の受け入れが飽和状態になり死者数は激増すると危惧されている。
このため日本では急遽『野戦病院』形式で対応する声が高まっているが、この2年間近く何をやっていたのかと後手後手の対応に終始する無策の政府、自治体に対して批判は高い。
フィリピン国内の地域的な感染状況ではマニラ首都圏などの人口過密地区が相変わらず多く、感染者最多自治体はマニラ首都圏ケソン市で13万人余を記録している。
一方、地域別ではセブ州を含む第7地域が12万人余の累計感染者を出し、これは地域別では上から4番目になり、同じく第6地区が5番目となる10万人余となっていて、ヴィサヤ地方の感染状況が収まっていないことを示す。
実際、セブ島では南部や北部の小さな町で感染が爆発的に起こり、都市部から地方へ感染が拡がっていることに自治体当局は警戒を強めている。
【写真は新型コロナに感染した人の胸部レントゲン】
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