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【惨事】 和平交渉進むミンダナオ島で 警察特殊部隊44人死亡 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
政治
   
  【惨事】 和平交渉進むミンダナオ島で 警察特殊部隊44人死亡

 内戦状態だったミンダナオ島南部地域の和平を目指して、フィリピン政府と南部地域を支配するモロ・イスラム解放戦線(MILF)は201210月に和平枠組みに合意。

 20143月には包括和平の合意がなされ、その流れを受けて現国会では新自治政府の創設を目的とした『バンサモロ基本法案』の審議が進んでいる。

 このため、和平交渉後に政府側とMILFとの軍事的直接衝突というのは少なくなったが、MILFの和平交渉に不満を持つグループがMILFを離脱し、バンサモロ・イスラム自由戦士(BIFF)を結成し、武装闘争を続けているのが現在のミンダナオ島南部地域の治安状況になる。

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25日、ミンダナオ島マギンダナオ州ママサパノ町【挿入地図】で、フィリピン警察特殊部隊(SAF)約400人がイスラム系武闘グループのジェマ・イスラミア(JI)構成員2人の捜索中にBIFFと見られる武装集団に襲われ、銃撃戦に発展。

 交戦を続けている内にSAFMILFが支配する地域に入ったために、MILFから攻撃を受け、少なくてもSAFの死者44人、負傷者12人と近年にない大惨事が勃発した。

 なお、交戦相手側のBIFF及びMILF側の死傷者は不明だが、SAFと同じ、あるいはそれ以上の死傷者を生じていると見られている。

 今回の交戦は、本来政府側がMILF地域に入る時は事前通告をする必要があり、それを怠ったためと見られているが、根本には政府側及びMILF側に銃による支配意識が根強く、偶発的な側面はあるとはいえ和平交渉の実行は同地域では難しいと改めて浮き彫りにされた。

 同和平を巡っては日本を始め、各国が『人道的支援』を名目にしながら、最終的には同地に眠る資源簒奪を目的とした案件が続々と展開もしくは計画中だが、今回の事件から治安状態は依然『一髪触発』状態であり、同地は予断を許さない状況であることは確かである。

 今回の事件を受けてアキノ大統領は、次期大統領選に立候補を目指す盟友のロハス内務自治長官や国軍最高幹部を現地に派遣し、実態を調べるように指示。

 手始めに不手際だったとしてSAFの部隊長が解任されたが、アキノ政権が目指す『バンサモロ基本法案』の国会審議の遅れは確実で、予定していた2月末の可決は困難と見られている。

 このため、次のステップになる新自治政府への編入の是非を問う『住民投票』の実施が遅れ、しいてはアキノ大統領の任期が満了する20166月までに新自治政府創設の計画は難しいのではと見られている。

 しかし、アキノの次の座を狙う大統領候補はロハスを除いて、MILFとの和平交渉には慎重派が多く、政権が代わると和平プロセスが白紙に戻る可能性などもあって、政府側とMILF側は正念場に立たされている。


Updated: 2015/01/28 (水) 22:11

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