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【工作】  2016年正副大統領選に アキノ大統領動き出す - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
政治
   
  【工作】  2016年正副大統領選に アキノ大統領動き出す

 ここ数代のフィリピン大統領は、次に選ばれた大統領によって在任中の汚職のため刑事罰を受ける『報復』を繰り返えされているが、アキノ現大統領に関しては、フィリピン大統領には珍しく『私腹を肥やさない大統領』との一応の評価となっている。

 しかしながら、20165月に行われる正副大統領選の有力大統領候補者ビナイ(現副大統領)は自らのマカティ市長時代の数多の汚職疑惑に頬被りして、アキノを『刑務所に叩き込む』と宣言し、アキノ側と対決姿勢を高めている。

 こういった中、世論調査では大統領候補として以前から独走していたビナイがポー上院議員に抜かれて2位に陥落する事態が起き、これをチャンスとばかりにアキノはポーに『ロハス内務自治長官』とセットで与党としての全国遊説を要請し、この要請をポー議員は受け入れた。

 ポー議員は2013年上院議員選挙でトップ当選を初出馬で果たしているが、元々、ポーの父親はエストラダ元大統領同様の有名俳優だったが、汚職で追放、有罪判決を受けたエストラダが、追放劇を仕組んだアロヨ前大統領にぶつけた大統領候補で、その時の大統領選ではポーの父親は少差で敗れている。

 その後ポー候補は急死したためこういった劇的なドラマを好むフィリピン人は、その娘のポーを能力以前に担ぎ上げた経緯があり、この辺りがフィリピンの選挙は『芸能界並みの人気投票』と言われる所以になっている。

 アキノ大統領が選出された2010年の正副大統領選では、アキノは副大統領候補のロハス(現内務自治長官=全国の警察や自治体を管理するため、組織選挙活動にはもってこいの役職)【写真】と組んで戦い、ロハスは泡沫候補だったビナイに僅差で敗れる波乱となったが、結果は結果で、エストラダのバックを受けたビナイが急速に力を付けて、副大統領の暇な役職を活かして勢力拡大を着々と進め有力大統領候補に躍り出ている。

 アキノの意向としてはロハスに次期大統領を引き継いでもらいたいのは山々だが、肝心のロハスがかつては上院選でトップ当選した人気と実績があるのに、世論調査では元大統領(初代大統領)の孫、フィリピン有数の財閥の御曹司、有名キャスターを妻に持つなど華麗さと裏腹に、そのエリート臭さのため相変わらず不人気で34位の低迷。

 このため、アキノは人気の高いポー上院議員と組ませてロハスの浮揚策を練っているが、仮にこの組み合わせが実現してもどちらが大統領候補になるかは今の所は曖昧である。

 また、同全国遊説にはロハスと犬猿の仲のエスクデロ上院議員も加わることを了承していて、一部では経験のない若いポー上院議員は次回大統領選(2022年)に回して、ロハス―エスクロデで戦ってはどうかという話も浮かんでいる。

 一方、対抗馬となるビナイ陣営は副大統領候補に経済に強い人物の名前を挙げていて、その人物いかんによってはかなり強力なコンビになりそうで、アキノ陣営もうかうかできない状況となっている。

 なお、いずれの名前の挙げられている候補者は『親の七光り』組で、その中でビナイは貧窮の身から苦学して現在の地位に上り詰めたが売り物だが、マカティ市長として長年君臨し、今は息子に後を継がせ、娘は上院議員、息子も下院議員とフィリピンの政治屋の常道に漏れない『世襲一族』となっている。

 こういったことはブッシュやクリントンが次期大統領選に出馬表明しているアメリカや、戦争法案で安倍自民党が明らかにしたようにアメリカの『属国』を宣言した日本、果てまた世界中で政治が世襲化されていてフィリピンを笑えないが、何処の世襲の輩には付ける薬はないのが現実である。




Updated: 2015/07/16 (木) 16:41

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