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【惰性】 フィリピンで開催のASEAN首脳会議 成果なし - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
政治
   
  【惰性】 フィリピンで開催のASEAN首脳会議 成果なし

 429日、マニラ首都圏パサイ市で開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)【写真】には加盟10ヶ国の首脳が集まり、域内で最大の懸念、紛争事項の中国による南シナ海の軍事的覇権に対して、議長国であったフィリピン大統領の中国寄りの意向が反映されて、中国を名指しで批判するような加盟国による声明などは採択されなかった。


 南シナ海の中国による軍事化ついてはフィリピン、ヴェトナム、マレイシア、インドネシアなど利害が関係し、フィリピンはアキノ前政権時代に国際仲裁裁判所に提訴し、中国の主張を完膚なまでに叩きのめす勝訴を20167月に勝ち取っている。

 しかしながら、中国は国際的な裁定には拘束力がないとして完全無視し、次々と南シナ海の岩礁を埋め立てて軍事拠点を築き続けている。

 このため、ASEANは域内海域における新規開発を規制する法的拘束力のある『行動規範』の制定を目指しているが、ASEANは加盟国の全部が賛成しないと採択出来ない構造となっていて、中国の経済植民地化著しく、政治的にも中国の意向で動くカンボジアやラオスの反対が目に見えていて、2017年度中の制定は困難、制定しても中国寄りの内容になるのでは観測されている。

 ドゥテルテ大統領はアキノ前政権の南シナ海政策と真逆の立場を表明していて、中国との二国間交渉で問題解決を図るとしているが、具体的にどのような交渉になるのかは不明で、威勢の良い発言だけに終始している。

 特にドゥテルテは中国の莫大な援助を当てにしているために、中国のご機嫌を取る姿勢が顕著で、同様に日本やアメリカなどから援助、投資を期待し、各国を天秤にかけているような状態で、その政治手法がいつまで保てるか問題視されている。

 また、反共主義で始まったASEANの将来も、加盟国には社会主義国もいくつか混じり、昨年度中に域内経済統合などと出来もしない大風呂敷を広げていて、ASEAN全体の将来像を描けず、加盟各国の持ち回りで開かれる首脳会議は、各国首脳の国内向け見栄の張り合いだけで、無駄ではないかとの声も聞かれる。


Updated: 2017/04/30 (日) 19:39

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