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【運動】 金で買い取る正副大統領の座 野放しの事前運動資金 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
政治
   
  【運動】 金で買い取る正副大統領の座 野放しの事前運動資金



 正副大統領選に立候補している候補者が、莫大な費用を投じて事前運動をしている実態が民間調査機関によってその一端が明らかにされた。

 立候補受け付けは既に終了していて、選挙運動が解禁されるのは正副大統領と上院議員候補者が29日から、下院議員やその他の地方自治体が325日からと定められている。

 しかしながら、事前運動を取り締まる法律は抜け穴状態で、各候補者は資金力にものを言わせてやりたい放題。今回明らかになった金額は首都圏の全国放送網を持つテレビ局を対象に、放映時間や時間帯などから費用を割り出している。

 それによると、大統領選有力4候補で一番支出の多かったのはビナイ副大統領の59571万ペソ(邦貨約16億円)。次いでポー上院議員が44816万ペソ、ロハス前内務自治長官42487万ペソ、ドゥテルテ・ダヴァオ市長11542万ペソと続く。

 日本よりはるかに所得水準の低いフィリピンではこの58倍程度が邦貨換算になるといわれ、1位のビナイは100億円近い金をテレビ・CMにつぎ込んだ勘定になる。

 こういった莫大な金の出所は、ビナイの場合、フィリピンの経済を支配する中国系経済人と見られ、利に敏い中国系経済人がその見返りを求めているのは当然で、他の候補もビナイ同様にスポンサーが背後に控えていて、こういった癒着がフィリピンの政治を歪めていると指摘されている。

 また副大統領候補ではカエタノ上院議員が39882万ペソ、マルコス上院議員が1342万ペソと金権候補そのもの。

 この他、正副大統領戦には通常ペアを組んでいるために、各候補者とは別にペアでCM放映するのもあり、こちらはロハスと組むロブレド下院議員(ロブレドは単独CMでは9160万ペソ)組が4946万ペソと1位。次いでビナイと組むホナサン上院議員組が4357万ペソとなった。

 これは正副大統領候補分だけであって、他の議員、首長連中は地元のテレビを利用して湯水のようにCM を垂れ流しているが、一切規制がなく、資金力=当選という有様となっている。

 今回の調査はCMだけの調査であって、選挙関連で支出するのは、細かい所ではそろいのTシャツを作る業者やストリーマーを作る業者と多岐に渡っていて、選挙のある年はフィリピンの国民総生産(GDP)を押し上げる特需年といわれている。

 こういったフィリピンでも選挙運動費には枠が一応定められていて、それによると正副大統領候補は登録有権者1人当たり最大10ペソ×有権者総数の値が支出上限額となっている。次回有権者数は約5600万人と見込まれていて、この計算では上限は56000万ペソ程度となる。

 同様にテレビ、ラジオに流せるCMも時間制限があって、正副大統領選のような全国にまたがる場合はテレビCM120分間まで、ラジオCM180分間までと定められ、下院地方選挙区や首長選はテレビ60分、ラジオ90分となっている。

 しかし、これらの規制も選挙戦前は規制できず、各候補者陣営のやりたい放題となっているのが現状である。


Updated: 2016/01/07 (木) 11:37

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