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 生鮮・加工食品や調理機器などを展示・即売する見本市「フィリピン・フード・エキスポ2011」が24日、マニラ首都圏パサイ市のワールド・トレード・センターで開幕した。27日まで開催。開場時間は午前10時から午後8時までとなっている。今年は、昨年よりも200社多い約500社が出展した。 今回で10回目を迎えたフィリピン・フード・エキスポは、地場食品製造・輸出業者が構成する非営利組織(NPO)「フィリピン食品加工・輸出業者機関(PHILFOODEX)」が、イベント関連企業「カット・アンリミテッド」と協賛で主催。カット・アンリミテッドのマーケティング責任者マリフィ・マリン氏は24日、NNAに対し、今年の出展企業が約500社に上り、昨年の約300社を大きく上回ったと説明した上で、「昨年以上の盛況を期待しており、国内外からの来場者に良質な国産食品をアピールしていく」と意気込みを語った。 食品別では、生鮮・加工水産品が全体の21%を占め、◇スナック菓子(17%)◇伝統食品(14%)◇パン・ケーキなどの焼き菓子(同)◇ソース・香辛料(11%)◇ハーブ・有機(オーガニック)食品(9%)――などが続いている。 ■「国産コーヒーを日本に」 特に来場者の関心を集めていたのは、国産コーヒーを販売する各社。国内市場に加え、海外への輸出にも積極的な姿勢を見せている。 カビテ州シランに本拠を置く食品メーカー「グルメ(Gourmet’s)」は、自社農園で有機栽培したコーヒー、ハーブ、野菜などを展示・販売。同社は現在、中核商品となるコーヒーを首都圏のホテルや全国のスーパーマーケットなどに販売している。マーケティング責任者アンジェロ・オザエタ氏は、NNAに対し、「現在は、国内のみで販売しているが、今年第3四半期(7~9月)をめどにコーヒーの輸出開始を計画している」と説明。輸出先として、コーヒーの需要が大きい日本を視野に入れていると明かし、「見本市への出展を通じて、日本をはじめとする海外からのバイヤーに積極的にアピールしていきたい」と意欲を示した。 また、ルソン島北部コルディリエラ自治区ベンゲット州で栽培されたコーヒーを販売する「コルディリエラ・プロダクツ」(首都圏ケソン市)は、希少価値の高いジャコウネココーヒー(カペ・ムサン)を出展。同社を経営するヤング夫妻は、日本と韓国に年間1トンのアラビカ種コーヒー、50キログラムのジャコウネココーヒーを輸出していると述べた上で、「今後、日本と韓国への輸出量の拡大と、豪州への輸出開始を計画している」と説明した。同社のジャコウネココーヒーの国内販売価格は、200グラム入りパックが2,900ペソ(約5,487円)、箱入り(個別包装10パック入り)が1,900ペソとなっている。
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