 フィリピンのフラッグ・キャリアーであるフィリピン航空(PAL)が2010年度(2010年4月~2011年3月)決算を発表した。
これによると前年の赤字決算1,440万ドルから黒字に転じ、純利益は7,250万ドルとなった。
黒字に転換した理由は国際線の乗客が前年比7%増の106万人だったことと、貨物便の増加などが挙げられている。
なお、総収入は前年比23%増の16億7千万ドル、総支出は前年比19%増の16億1千万ドルだった。
PALは前年まで経営悪化に伴ってリストラ策を推し進めているが、労働組合の反対などのためにリストラ策は捗々しい状況ではない。
また、後発のセブ・パシフィック航空に国内と国際便の搭乗総数を抜かれる事態に至っていて、今年が黒字に転換したといっても予断を許さない環境となっている。
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