 世界的に景気の波が停滞、減速している中、昨年11月のフィリピンの輸出額統計が政府機関によって発表された。
これによると11月の輸出実績は前年同月比、19.4%減となり、金額で33億4200万ドルとなった。
前月(10月)比でも18.2%の不調ぶりで、7か月連続で前年を下回る数字となった。
フィリピンの輸出産品で1位は電子機器・部品の前年同月比34.5%減の15億2900万ドル、これは前月から19.3%減の数字となっている。
それに対して2位は木工製品・家具で1億7300万ドル、前年同月比29.6%の伸びを示した。3位はアクセサリー・衣料品で、1億3000万ドル、前年同月比5.4%減となった。
輸出相手国では1位が日本で、4か月連続でトップを占め7億2000万ドル、これは前年同月比8.1%増を記録した。
2位はアメリカ、5億ドルで同2.5%増。3位は中国の4億5700万ドルで同30%減、中国の輸出入の不調ぶりがこういった数字でも読み取れる。
4位香港、5位韓国、6位シンガポール、7位台湾と続き、フィリピンの輸出対象国はアメリカを除いてアジア地域に偏重しているのが分かる。
(写真はマニラ北港)
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