フィリピンの自動車販売業者組織、『全国自動車工業会=CAMPI』の発表によると、フィリピン国内の自動車新車販売台数が2013年は21万台を超えたことが確認された(密輸車は当然除外)。
この統計はCAMPIと同じくトラック製造の業界団体TMAに加盟する会社の販売数を足したもので、その販売台数は前年より16%増の18万1283台だった。
この数字に加えて未加盟の自動車販売会社の販売数を加えて21万台を超えたとしている。
CAMPIは2013年度の販売台数目標は当初20万台を見込んでいたが、好調な販売実績から年度途中より21万台に引き上げていた経緯があった。
2014年度についての見通しだがCAMPIは、まだまだ伸びると見て販売目標を23万台に置いている。
昨年の伸びの内訳では、乗用車分野で新モデルや新規車種の発表が相次いで消費者を刺激し、前年比26%増の6万1083台となった。
また、商用車分野でも前年比11%増の12万200台を記録し、全体の販売数を押し上げた。しかしながら、高級車部門では振るわず、マイナス成長を記録した。
国内販売台数のメーカー別では日本車が相変わらず強く、トヨタが前年比16%増の7万5161台を販売しトップの座を占め、これはフィリピン全体の新車販売数の42%に当たる。
2位には三菱が入り、前年比24%増の4万3176台。3位ホンダ、前年比6%増の1万3356台を記録。
4位には急激に販売実績を伸ばしたアメリカのフォードが入り、前年比41%増の1万3286台を記録した。
このフィリピンの販売台数の好調さはOFW(フィリピン人海外就労者)からの送金が堅調さを維持し、それが車購入と投資目的のコンドミニアム購入に向かっているためで、今後もその流れは変わらないと見られている。
【写真はヴィンテージ・カー。今の個性のない自動車デザインより遥かに優れている】
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