 フィリピン民間航空局(CAAP)の統計によると、国内線利用客は延べ1877万人、前年比13.3%増の大幅な伸びを記録した。
フィリピン国内の主要航空会社は5社あり、座席利用数では合計2434万席、こちらも二桁増の前年比16%強を記録した。
5社の中でのトップはセブ・パシフィックで848万人、6.4%増。
経営合理化に失敗し経営難にあえぐフィリピン航空は431万人、19%弱の減となった。
一方、3位には身軽な低価格航空(LCC)のエア・フィルエクスプレスが369万人、95%増の驚異的な伸びを見せた。
4位ゼストエアーの215万人、75%弱増とLCCの躍進が目立っている。
5位はシーエアーの12万人強、こちらは36%弱の減少となっている。
国内線で乗客増が大幅に伸びた要因は各社による運賃の値下げ競争が激化、船便より安い路線も出現し、航空運賃に手が出ない層にも浸透したことがあげられる。
しかし、競争激化によって、財務体質が衰えていることも考えられ、現在の無理な競争は何れ利用客に負担として降りかかる恐れもある。
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