 ボクシング・ヒーローのパッキャオの選挙区、ミンダナオ島南部サランガニ州沖7Kmにあるサンゴ礁で座礁していた全長224mの貨物船が、38日ぶりに離礁することに成功した。
この貨物船はオーストラリアから石炭約6万6千トンを満載し、インドに向かっていたが5月8日に座礁事故を起こした。(写真)
事故当日はパッキャオとモズリーの試合が行われており、この船の当直員が試合をテレビで見ていて、見張りが疎かだっただったのではないかと疑われている。
事故後、離礁のために積み荷の石炭を他の船に積み替えを繰り返しようやく成功した。
また、座礁したサンゴ礁は保護地域にあり、この面で地元当局は怒り、知事などは数千万ドルの莫大な損害賠償を請求すると息巻いている。
この貨物船の船籍はパナマになるが所有者は日本の愛媛県の船会社、船会社は数十万ドルの補償を申し入れたが撥ね付けられ、貨物船は捜査当局に押さえられてミンダナオ島ダバオに向かった。
専門家によるとサンゴ礁のダメージは4~6千万ペソ(1億円前後)と見積りされているが、壊した自然は戻らず、支払われた賠償金がどこかに消えてしまうのもここフィリピンである。
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