 フィリピンの各種統計、及び出生証明書などを扱う機関『国家統計局(NSO)』が2010年度に行った国勢調査の結果を公表した。(写真はNSOのシンボル)
それによると総人口は9233万7852人だった。ただし、これは確認された数字であって、例えば出生証明書を出さず、統計上補足できていない層が少なからず存在し(一説には100万人単位といわれる)実数はかなり違うと見られている。
また、海外に出ている就労者数は現在900万人といわれ、この数字の扱いもはっきり線は引かれていない。
フィリピンの人口増加率は年間2%近い180万~200万人が増加、人口予測理論では25年で倍に増加するとされているが、フィリピンはこのケースに当てはまり、この人口爆発がこの国の貧困脱出からの積年の足かせとなっている。
現在の出生率がこのまま続くと、2015年には確実に1億人を超え、人口1億2千800万人強の日本を追い越すのは時間の問題といわれている。
この国勢調査でセブ州の人口は416万人強、うちセブ市86万人強、ラプラプ市35万人強、マンダウエ市33万人強となり、ラプラプ市の膨張ぶりが目立つ。
なお、マニラ首都圏の総人口は1185万人強と集中化が激しく、うちケソン市が276万人で国内最大の人口を抱える市となり、以下マニラ市165万人強、カロオカン市149万人弱と続く。
この他100万人を超える都市はミンダナオ島のダヴァオ市の145万人弱となっている。
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