 11月6日夜、46歳と38歳のフィリピン人夫婦が、未成年者を含む9人の女性を中東・レバノンに送り込もうとしてマクタン・セブ国際空港【写真はターミナルビル入り口】で国家捜査局(NBI)によって阻止、逮捕された。
逮捕容疑は人身売買と違法就労斡旋で、夫婦は『パスポート取得や書類手続きを手伝っただけで、金などはもらっていない』と容疑を否認し、現在セブ市中央の警察署に留置中。
なお、9人の中には逮捕された夫婦の姪が1人含まれている。
マクタン・セブ国際空港からはカタール航空が毎日ドーハまで就航しており、出国直前に保護された9人の出身地はセブ市近郊のリロアン町とダナオ市で、この女性達がどのような目的でレバノンに向かったかは明らかにされていない。
しかし中東全域で数十万人単位で存在する違法就労のメイドあるいは文字通りの人身売買業に就くつもりだったと見られている。
今回はたまたま摘発されただけで、フィリピンでは空港当局者、入管職員などを巻き込んだこの手の人身売買行為は日常茶飯事に起きていて、ビーチリゾートで浮かれる海外からの観光客で溢れる空港にはこんな現実もある。
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