在比日本大使館は『フィリピンで強盗に遭い困っている。金を送って欲しい』といった内容で受信人の知人を装った詐欺メールが出回っていることを確認し、注意を呼び掛けている。
こういった類似のケースでは、スペインやイギリスなど舞台にしたなりすましメールがフィリピン人に送られてくるのが有名だった。
しかし2010年頃からなりすましメールが北米在住の邦人間に出回り、ついにフィリピン在留邦人をターゲットにしてきた。
大使館によると2013年5月から11月にかけて、この種の詐欺メールの通報、問い合わせが5件あったが、何れも金銭の被害はなかった。
なりすましの手口だが、『ヤフーメール』を使う知人のアドレスから知人名で被害を申し立てて送金の依頼があり、金額は2000~4000ドル程度。
送金する指定金融機関は『ウエスタンユニオン』といった簡便な送金会社を使うようにしている。
しかし、文章が英文のためわざわざ日本人が日本人に向けて英文で依頼をする不自然さから、ひと目で詐欺メールと分かるが、何れ日本文、他のサーバー名で詐欺メールが出回るのは時間の問題。
ここで問題なのは犯行者が何らかの手口で第3者のヤフーメールのIDとパスワードを手に入れていることで、うかつなメール送受信は間違いの元と認識し、なりすましメールを防げるように警戒度を強、あるいはソフトを導入する必要がある時代となっている。
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