美人コンテスト業界では国際的に評価の高いフィリピンだが、世界3大コンテストに数えられる『ミス・ワールド』世界大会で、フィリピンとアメリカの2重国籍を持つ『ミーガン・ヤング(23歳)』【写真は本人のブログから】が優勝した。
9月28日、インドネシア・バリ島で開かれた大会は各国から選出された代表127人によって争われたが、63年の大会の歴史の中で初めてフィリピン代表が選ばれた。
フィリピンは他の大会ではアジアでも最多の優勝者を出していて、ミス・インターナショナルが4回(1964年、1970年、1979年、2005年)ミス・ユニバースが2回(1969年、1973年)の歴史を誇る。
優勝したミーガン・ヤングは身長170センチ、アメリカ国籍の父親とフィリピン国籍の母親との間にヴァージニア州で生まれ、10歳の時からフィリピンに住む。
このため、アメリカ国籍なのでアメリカ代表ではないかとの声も上がるが、15歳の時からフィリピンの芸能畑に入り、現在テレビ番組に出演するなどモデル兼俳優業をこなしている。
一方で、こういった芸能界、玄人筋の代表者を選ぶのは問題があるのではとの指摘もあるが、コンテスト大好きのフィリピンの国民性もあって声は小さい。
またこの優勝を称えるために下院では、在任中の汚職で起訴、拘置中のアロヨ(前大統領)下院議員を含む10人が9月30日に賞賛決議案を提出している。
なお、ミス・ワールドは他の欧米、南米系が選ばれる傾向の多い2大コンテストとは選考基準が違うのか、これまでにインド5回、中国2回、トルコ、ナイジェリアが各1回とアジア系好みの優勝者を出している。
今年の大会でも3位にアフリカ・ガーナ代表が選出され(2位はフランス)、コンテスト史上に華を添えた。
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