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【娑婆】 レイテ州の拘置所から 相次ぐ大脱走 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
社会/文化
   
  【娑婆】 レイテ州の拘置所から 相次ぐ大脱走

台風ヨランダで大きな被害を受けたレイテ州の拘置施設から、収監者が集団で脱走する事件が続発し、台風被害復旧を目指す地元住民の間から不安の声が広がっている。

 最初の集団脱走事件は、台風被災に乗じてレイテ州タクロバン市の拘置施設であり、2か月経った現在でも約40人が逃げ延びている。

 今回の集団脱走は130日未明、タクロバン市から南に下がった位置にある194410月の『マッカーサー上陸』で知られるパロ町にある拘置施設で起こり、その数182人に及んだ。

 同施設の敷地面積は約600平方メートルしかないのに、収監されていた人数は431人で、1人当たり1平方メートル強しかない超過密ぶりで、横にもなれない状態が続いていた。

 しかも、台風ヨランダでこの拘置施設も屋根などが飛ばされ、残った無事な建屋に押し込められ、一層環境が悪化した。加えて、被災後に普段でも良くない支給食の内容と量が更に悪くなり、こういった劣悪な扱いに対して不満が溜まり、今回の集団脱走に至ったのではと見られている。

 脱走時の施設には刑務官が10人以上勤務していたが、この刑務官が私用で監房の出入り口を開いた時に、収監者が雪崩を打って脱走した経緯が判明しており、拘置所側の管理体制のゆるみも指摘されている。

 それでも、緊急事態発生を知った刑務官側が、威嚇発砲などを行ったために大半の収監者は戻り再拘束され、追う当局は市内の避難所で身内と再開する収監者などを捕えているが、32人は同日午後になってもいまだ逃走中。

 フィリピンはこういった拘置施設が過密状態で、今回の台風被災地だけではなく、各地で脱走事件は頻発してその度に騒ぐが珍しくなく、取り調べ中の容疑者が警察から脱走など日常茶飯事。

 拘置施設に関しては管理当局側に金さえ出せば収監者に便宜を計り、例えば外泊も女性をひき込むことも可能になるようにどうにでも待遇が良くなる腐った構造を指摘されているが一向に改善される様子はない。

 マニラ首都圏にある有名な収監施設では、施設内に自分用の別荘、テニスコートを作った元政治屋も過去にあった。

 現在もこういった有力者、金持ちへの扱いは続けられていて、大多数を占める貧乏な収監者は脱走を図るしかない構図があるようだ。

 【写真は『踊る囚人』として観光名所にもなっているセブ州の収監施設。毎月最終土曜日に申し込んで観覧できる】


Updated: 2014/02/01 (土) 07:55

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