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【激増】 2014年版世界テロリズム指数で フィリピンは前年より悪化 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
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  【激増】 2014年版世界テロリズム指数で フィリピンは前年より悪化

 『テロ』という言葉は権力者側にとって便利な語彙で、政治的弾圧を正当化するために使われている例が多く単純に使うことは危険であるが、オーストラリアの研究所が世界におけるこのテロについての実態を162ヶ国を対象に調査を行い、2014年版を発表した。

 これによると、2013年にフィリピン国内で起きたテロ事件は499件で、2012年から比べて約3倍も増えている。

 死者は前年比2.4倍の292人、負傷者は前年比1.6倍の444人となっている。

 これらの数字は162ヶ国中、イラク、アフガニスタンなどの内戦地域に続いて9位に付けるありがたくないランキング入りで、2013年は11位だった。

 この激増ぶりは、和平交渉が進んでいるといわれている反政府武装組勢力のモロ・イスラム解放戦線(MILF)に反発するイスラム系武闘派組織の活動活発化と関係がある。

 また、マルコス時代から武装闘争を続けるフィリピン共産党の軍事組織、新人民軍(NPA)とのフィリピン政府による停戦、和平交渉が20119月から中断された状態が続いているために、NPAのテロ行為が激発しているのも一因となっている。

 同報告書はフィリピン国内にはテロを起こした組織が7つあるとしながらも、大部分のテロ行為はNPAMILF、それとミンダナオ島南部を拠点とするイスラム系軍事組織アブサヤフの3組織と認定。

 この中で、90人近くを殺害したとみられるNPAについては『襲撃と暗殺が中心』の組織であり、爆発物を多用する他の国のテロ組織とは違うと分析。

 さらに『NPAの標的は政治家や経済界の有力者、自治体首長などで、暗殺によって直接的に体制を変える路線を取っている』と指摘している。

 フィリピン国内でのテロ発生場所も調査されていて、全国各地で発生していて全81州中67州で発生。自治体別では全国にある1634市町中、3割弱にあたる488市町で発生している。

 特にMILFの拠点が周辺に散在するミンダナオ島南部マギンダナオ州コタバト市では11件、11人の死亡が国内最多テロ発生地帯と芳しくない数字が挙げられている。

 今回の調査では、ワースト1位はイラク(発生件数2492件、死者6362人)、以下アフガニスタン(1148件、3111人)、パキスタン(1933件、2345人)、ナイジェリア(303件、1826人)、シリア(217件、1078人)と錚々たる紛争国が続く。

 フィリピンはこの統計では毎年10位前後を上下していて、『ホスピタリティー溢れる』などといわれているが、その裏は安全ではない国である認識を忘れないようと指摘されている。

 なお、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国で、ワースト10に入ったのはフィリピンと10位のタイ(発生件数332件、131人死亡)のみで、タイも『微笑みの国』などとキャッチフレーズで海外から観光客を呼び込んでいるが、実態はかなり危険な国であることが、この報告書で露呈されている。


Updated: 2014/12/03 (水) 23:43

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