 アメリカ・ラスヴェガスで12月20日に開催された『ミス・ユニバース』世界大会で、フィリピン代表が優勝し、この大会フィリピン代表では3度目の優勝者となった。
優勝したのはドイツ人を父親に持ちドイツ生まれの『ピア・ウォルツバック』(26歳)【写真】で、フィリピン代表としては42年ぶりだった。
この大会で最初に栄冠を受けたのは1969年の『グロリア・ティアス』で2番目は1973年の『マリア・モラン』だった。
今回の受賞発表ではこの手のコンテストで設けられている『優勝者』と『トップ・ランナー(実際は2位)』の区別を発表者が混同してトップ・ランナーだったコロンビア代表を優勝者と勘違いして発表したため、壇上で栄冠のテアラをトップ・ランナーから外して優勝者に移し替えるというハプニングがあった。
世界のミス・コンテスト世界では『ユニバース』、『ワールド』、『インターナショナル』を世界3大大会としていて、全体に南米や中米の国が優勝者を多く輩出していて、フィリピンは同地域と同様にスペインの植民地だったためにアジアでは最も多く優勝者を出していて、3大大会での覇者は計9人となった。
最多国はヴェネズエラの計20人、次にアメリカと続き、それらに伍してフィリピンが入る。
フィリピンは『インターナショナル』で1964年、1970年、1979年、2005年と2013年の5人。『ワールド』では2013年に優勝者1人を出した。
なお、『ミス・ユニバース』は1959年、日本の児島明子が日本人初の世界王者となり、2007年には森理世が栄冠を勝ち取っている。
『インターナショナル』で2012年に吉松育美が優勝している。
今回優勝したピア・ウォルツバックはミンダナオ島北部の最大都市カガヤン・デ・オロ出身、料理学校で学んだ後、芸能界に転身し、映画、テレビなどに出演。
2014年のミス・フィリピン・コンテストでは15位内に入ったのみだったが、今年再挑戦して見事栄冠を射止めた。
この手のミス・コンテストは主催団体や開催地、スポンサーなどの動きで政治的に優勝者が決められているなどと風聞が流れ、整形美人やミス・コンテスト用の学校があるなどととかくの噂はあるが、フィリピン人女性が美女の範疇に入るのは間違いないようだ。
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