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《拙速》 ボラカイ島の環境整備 見切り再開 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
社会/文化
   
  《拙速》 ボラカイ島の環境整備 見切り再開

 ドゥテルテ大統領の『ボラカイ島の海は汚水溜め』発言から、観光客の立ち入りが426日から半年間禁止されている同島では、下水道処理設備、違法建築の撤去など環境整備が行われているが、その進捗状況は芳しくない。




 フィリピン観光省は92日、ボラカイ島の環境整備、それによる再開計画を発表したが、再開は3段階に分けられていることが明らかになった。

 計画では1026日から観光客を受け入れるようにするが、排水工事や道路拡張などを継続し、2019年半ば頃を目途に2段階目の観光客受け入れをし、2019年末までに全島で観光客が受け入れられるようにするとしている。

 このように段階的に再開をするのは、先月末には観光省は同島で10月に再開できる宿泊設備は、島内440軒中、3分の1と見ていたが、観光省が再調査した結果、営業許可の出る宿泊施設は71軒と、全体の6分の1にも満たない実態が明らかになったためである。

 また、831日に観光省は営業再開許可を得たホテルは25と発表したが、多くは大手資本のホテルであり、中小のホテルは厳しい状況となっている。

 なお、営業許可を受けられないホテルにはシャングリアやヘナンといった著名なホテルも含まれていて、ボラカイ島の環境汚染は根深い物を伺わせている。

 『白砂の海岸』を売り物にフィリピンでも有数の観光地なったボラカイ島は、今回の閉鎖問題で虚名が明らかになったが、観光省や地元自治体は汚名を返上するために、処理の追い付かない生活ごみの中で、使い捨てプラスティックの使用を禁じる条例を制定した。

 これは過剰に使われているプラスティック袋やファーストフード店などで使用される使い捨てスプーンやストロー、またホテルで提供される使い捨てのアメニティー用品にも適用される。

 違反者には2000ペソの罰金、再犯者には2500ペソが科せられ、ホテルには営業停止措置が取られる。

 しかしながら、この措置は営業に差し控えると飲食店や宿泊関係者から猛反発が起きている。

 ボラカイ島の荒廃は行政と業者側がつるんでいたために進んだためとの指摘もあり、どこまで実効性があるか疑問視されている。

 また、海岸での飲酒と喫煙の禁止も呼びかけられ、カジノ禁止も俎上に挙げられているが、既存のカジノを持つホテル側の力も強く、大手資本によるカジノ・リゾートが島内に建築中で、その実現は難しいと見られている。

 ボラカイ島の環境破壊問題は、韓国、中国を中心とした観光客の急増とも関係があり、両国の観光客のマナー向上を呼び掛けることも必要との声もあり、1026日の再開に対して早くもボラカイ島観光を売り出す、旅行代理店に対して強力な注意喚起をしないと『元の黙阿弥』になるのではないかとの懸念も強い。



 【写真はボラカイ島の排水設備工事の様子 観光省提供】


Updated: 2018/09/03 (月) 10:27

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