10月19日(土曜日)午後7時頃、セブ市に隣接するマンダウエ市にある『Jセンター・モール』内で営業をする貴金属店、両替え所、質屋が武装した強盗団に襲撃された。
強盗団は15人程度と見られ、覆面姿でライフルを所持し、同モールの裏側にある入り口からオートバイで乗り付けて侵入した。
同入口には各方面に行くジプニーターミナルがあり、人の流れも多いが警備員は1人しか配置されず、簡単に突破された。
強盗団は事前の下調べが充分で、貴金属店を襲いハンマーでショーケースを叩き割り、貴金属と現金を奪ったが、別の貴金属店ではガラスが割れず、ライフルを発砲して破壊している。
なお、貴金属店の警備員が襲われた際に強盗に対して発砲し応戦したが、同警備員は頭部に銃弾を受け近くの病院に運ばれたが、容態は不明。
土曜日の夜半7時過ぎということで、同モール内にあるスーパーなどの店舗や飲食店は多くの人で賑わっていたが、襲撃による負傷などは確認されていない。
同モール内には日本の東横イン・セブが営業していて、内外の観光客の利用も多かったが、同ホテルへの影響はなかった。
強盗団が襲ったのは貴金属店2店、両替え所、質屋それぞれ1店だが、その被害額はまだ明らかにされていない。
その後の現地情報によると同モールの強盗事件のあった4時間後に、セブ市から120キロほど北方にあるボゴ市で強盗団の一味と見られる4人が逮捕された。
4人はボゴ市にある港から隣島のマスバテ島へ向かう船乗り場で発見された模様で、捜査当局によって射殺されたとの情報もある。
同所へ行くには事件のあったモールから車で3時間近くかかり、強盗団がどのように同地へ向かい発見されたかは詳細不明で、セブから近隣の島へ分散して逃走したのではないかとの見方もある。
襲われた同モールは正面玄関に荷物検査のために2人が配置されているが、今回のように集団で襲われると無力なのは明らかで、フィリピンではこのように武装強盗団が襲う事件は珍しくなく、大規模商業施設の警備、安全問題の難しさを露わにした。
【写真は同モール1階部分内部】
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