 ルソン島南端アルバイ州にある『マヨン』火山(標高2463m)の活動が活発化し、フィリピン火山地震研究所は、マヨン火山は1月13日午後になって、最初の水蒸気爆発を起こしたために、翌14日にこれまでの警戒レベル『2』から警戒レベルを『3』に引き上げた。
警戒レベル3は『噴火の準備段階』となっていて、同研究所によると数週間以内に噴火する可能性があると見ている。
同研究所の観測によって15日午前には溶岩ドームの崩落も認められたために、河口から6キロ以内の『常時危険区域』に加えて、南斜面の火口から7キロ以内の『拡大危険区域』の住民に避難命令が出されている。
この発令によって周辺住民1万2千人以上が、州内10ヶ所の避難所に避難している。
マヨン火山はこの400年間に50回以上も噴火を繰り返している、国内でも有数の活発な活火山で、2013年5月には登山をしていた観光客5人が噴火によって亡くなっている。
また、2014年9月には溶岩が流れ出し、周辺住民5万人以上に避難勧告が出ている。
今回の噴火活動によって、航空路線に影響が出ていて、低価格航空会社最大手のセブパシフィック航空の同州州都レガスピ行きの5便が15日に欠航となった。
また、フィリピン航空のレガスピ便にも遅れが生じ、今後噴火活動による航空便への影響は他へも波及すると見られている。
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